さて。日本酒童貞喪失の儀、後篇です。
後篇なんていうほどたいしたこっちゃないです。
発泡日本酒で乾杯した後はいよいよお食事登場。
...。
...。
さて書こうと思ったところで、既に記憶がおぼろげであることに気づいて愕然。
大丈夫です。そんなこともあろうかとちゃんとメモを取っています。以下メモより
・サバのくんせい
・スペアリブの粕漬け
・たけのこ
...ほう......なんだこれは......
しかたないのでおぼろげながらに書いてみることにします。
ぼくのお酒童貞を卒業さそうと思っていたかどうかはさておき、重鎮はぼくに燗を勧めます。重鎮思い入れのお酒を、是非燗で飲んでみてほしいとのことで。
童貞のぼくとしては逆らう謂れもございませんゆえ、勧められるままにお猪口で徳利の口を受けるのでした。
.........サバのくんせい超うめぇ...!
「燻製したらなんでも旨くなる」
とは誰の名言でしたでしょうか。
家に燻製器が欲しくなるくらいの美味。
この料理に合うのだ、と一押ししてくれた燗酒をひと嘗めします。
香ばしい燻製の香りを受け止める、まろやかだがしかし濃厚な酒の旨味。
なにこのベストマッチ。冷やで飲んでたら、いわゆる「キレ」ってやつが燻製の香りを邪魔してたのかもしれません。
日本酒って、好みによって「冷やが好き」とか「燗が好き」って別れるところですが。
「料理によるよね」という答えが正義な気がします。
重鎮いわく、
「よく、『このお酒に合う料理を教えて』といったことを聞かれます。真剣に答えると、使う調味料の銘柄まで指定しなきゃなんない。同じ醤油でも味は千差万別でしょう?」
うーんごもっとも。
重鎮の良く知るで、それに良く合う酒を出してもらっているということはつまり...
お酒と料理の両方を120%堪能できる夢みたいな場だったわけです。
わー。よくよく考えるとすんげえ環境だったんだー
童貞卒業するってときにナタリー・ポートマン来ちゃったレベル。
でもいっこも銘柄覚えてないっていう無礼者。
サバ燻に続いて出されたスペアリブ粕漬けも最高でした。
粕漬けの香味が肉と酒の橋渡しとなってガッチリあくしゅ。
もちろん“スペアリブの粕漬けに合う”最高のお燗を勧められるままにいただいています。
お酒おいしい、肉おいしい、の波状攻撃でした。
ところで、この辺でいったん思い出していただきたい。
ぼくは下戸。この時点ですでに一般人と似たようなペースで飲んでいます。
たけのこに関して「超おいしかった」以外に何一つ覚えていないので
これから無理やりまとめに入るつもりですが。
この日、自分なりの換算で2合くらい飲んでます。
(客観的にみると半合くらいかもしれん)
お開きの後、足がふらつくようなこともなく。
これまでお酒を飲めば必ず襲われていた悪寒もなく。
翌日の二日酔いもなく、目覚め快適。
これなんなんだろう。
「おれ、もしかして普通にお酒飲めたのかも」
なんていう幻想は2秒で打ち消し、至った結論は下記。
飲み方さえよければ、美味しく飲めるようだ
今回は重鎮指導のもと、ぼくはおそらく
「正しく」お酒を飲んだのでしょう。
キーアイテムは「和み水」。
そのお話はまた別の機会に。
かくしてぼくの日本酒童貞喪失は本当に幸せな想い出としてマイ歴史に刻まれたのでした。
すべては重鎮のおかげでした。感謝。
追記
お店の名は『かんすけ』福岡市中央区高砂にあります。
サバの燻製も、スペアリブ粕漬けも、ここでいただけますよ。
気になる方はぐぐってみましょう。
おわり